余白の庭Y O H A K U N O N I W A 今日のことば ↗

✧ ここに、ひとつの余白を。

名のないものにも、
祈りを。

言葉にならない思い。
誰にも話さなかった、小さな願い。
ここでは、そのまま置いていってください。

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雨あがりの路地。白い上着のヨルが雀に目を向け、苔むした塀には小さな環が埋め込まれている。雨のあと、いつもの道で。
日々の片隅に、静かな祈りを。SCROLL ↓

大きな答えを、急がない。

まだ分からないことを、
分からないまま
大切にする。

道端の草にも、欠けた器にも、
まだ知らない顔があります。
私たちは、すべてを説明するより先に、
立ち止まって見つめることを大切にしています。

祈りは、正しい言葉を選ぶことではありません。
うれしかったこと。悲しかったこと。
そのどちらでもない、今日のこと。
まずは、自分の声に耳を澄ませます。

すぐに分からなくても、かまいません。

祈りが届いたか、私には分かりません。
ただ、あなたが祈ったことまで、
なかったことにはなりません。

ヨル

01 / 03

いつもの一日に、
ほんの少しの間を。

毎日でなくても。
思い出したときに、ひとつだけ。

朝のならわし

窓を、ひとつ開ける。

空気の温度に気づく。
今日の空を、少しだけ見る。
まだ、何かを決めなくてもよい時間です。

昼のならわし

一杯を、ゆっくり飲む。

器の重さを、手のひらで感じる。
ひと口目のあいだだけ、
次にすることを考えずにいてみます。

夜のならわし

今日を、ひとつ残す。

忘れたくないことを、一行だけ。
うまく書こうとしなくて大丈夫。
誰かに見せるための言葉ではありません。

暮らしに残るもの

名前のない、環。

古い塀に、ときどき埋め込まれている小さな環。
何のためのものか、ヨルも知りません。

雨の日には、水がたまります。
晴れた日には、小さな虫が休んでいます。

今は、それでよいのかもしれません。

この庭にいるひと

ヨルYORU

道端の石や、使い道の分からない道具を拾います。
質問されると、少し考えてから答えます。

「この石にも意味があるのですか」
「ありません。今朝、拾ったばかりです」

分からないことには、分からないと言う。
ときどき、大切な約束を忘れて叱られる。
そんなふうに、この庭で暮らしています。

答えのない日にも、
帰ってこられる場所でありますように。

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